診療点数早見表

妊婦加算とは。いわゆる妊婦税とも。なぜ妊婦に対して加算するの?

妊婦加算

こんにちは、おもちです。

2018年の診療報酬点数改定に伴い、「妊婦加算」というものが制定されたことはみなさんご存じですか?

ひろくん
ひろくん
妊婦加算ってなに?初めて聞いた。

妊婦加算とは

今春の診療報酬(医療の公定価格)改定で、妊婦が医療機関の外来を受診した際の負担が増えました。妊婦加算という仕組みで、病名や診療科にかかわらず、通常の基本診療料(初診料と再診料または外来診療料)に上乗せされます。

妊婦の支払いは、自己負担3割の場合、初診で約230円、再診で約110円増えます。深夜や休日、診療時間外はさらに増額されます。いずれも、6歳未満の乳幼児への加算と同額です。

出典:yomi Dr.(2018年7月12日)https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180705-OYTET50012/?catname=news-kaisetsu_kaisetsu-kikaku_inonedan

なぜ妊婦加算というものができたの?

女性が受診すると、問診票で、「妊娠していますか」と確認されます。妊婦ならば、おなかの子どもへの安全性を考慮して、どんな検査をするか、どの薬を処方するかを慎重に判断する必要があるからです。

また、流産や死産につながる感染症など、妊婦が特に注意すべき病気もあります。白血球が増えたり、子宮が大きくなったりするなどの変化に伴い、診断が難しくなる病気もあります。

加算は、こうした妊婦の診察で必要となる医師の特別な配慮を評価したものです。いわば「手間賃」です。

加算の背景には、産婦人科を持たない医療機関や専門外の医師に、妊婦の診療に対する正しい知識を深め、積極的に関わってもらう狙いもあるようです。

出典:yomi Dr.(2018年7月12日)https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180705-OYTET50012/?catname=news-kaisetsu_kaisetsu-kikaku_inonedan

妊婦加算ができたことについて、わたしが思うこと

最近、ネット上で妊婦加算のことが炎上しているようです。

「いわゆる妊婦税」だとか、「少子化を加速させる」とか様々な意見が出ています。

今回ネットで炎上してしまった原因の一つに、患者さんへの周知不足だったことが挙げられますが、2018年改定の重要な内容だと思います。

診療点数は改定しても、内容が多すぎて何がどうかわったとか患者さんへの完全なる周知は難しいと思います。

今回の妊婦加算もその一つで、患者さんへの周知が行き渡っていませんでした。

特に、「妊婦加算」というものがなぜ新設されたのか、ということも患者さんに理解を求める必要があると思います。

まとめ

今回は「妊婦加算」についてと、加算についてわたしが思うことを書きました。

妊婦さんへの配慮の加算と言っても、妊婦さん本人に周知されていないのが現状です。

しかも、医療事務をされている方も知らなかったことだった人も多いかと思います。

この記事によって、医療事務員の方や、いろいろな方が「妊婦加算」への理解が深まればいいなと思います。

以上、おもちでした。

追記

2019年1月1日より、妊婦加算は凍結されました。