医療制度

2022年度診療報酬改定でリフィル処方箋が導入!メリットとデメリットについて

こんにちは、おもちです。

2022年度の診療報酬改定が行われ、「リフィル処方箋」というものが新しく導入されました。

ひろくん
ひろくん
「リフィル処方箋」ってなに?
おもち
おもち
今回は新しく導入された「リフィル処方箋」についての記事だよ。

リフィル処方箋とは

繰り返し使える処方箋

慢性的な疾患で通院している患者さんは、薬をもらうために病院に通っているようなものだと思いますが、患者さんの負担軽減につながるのがリフィル処方箋です。

症状が安定しており、医師の判断で問題ないと判断されれば「30日分」処方の処方箋を最大3回繰り返し使用することができます。

ひろくん
ひろくん
病院に頻繁に通院するのが大変な方にはすごく助かるね!通院費の負担も軽減されるね。

リフィル処方箋を使用できない薬剤もあり

投薬量に制限がある薬剤(麻薬や向精神薬など)や湿布に関してはリフィル処方箋は使用できないそうです。

ひろくん
ひろくん
…となると、高血圧とか糖尿病とかの生活習慣病関連の患者さんがリフィル処方箋の利用の中心になりそうだね。

リフィル処方箋のメリット

患者さんの通院負担軽減と医療費の削減

リフィル処方箋であれば自宅の近所の調剤薬局で薬をもらえるので、遠方の病院へ通院している患者さんは負担が軽減されます。

特に足が悪いお年寄りなどは助かりそうですよね。

医療費に関しては通院がなくなるので、再診料や処方箋料がリフィル処方箋によりなくなり患者さんの医療費の削減にも繋がります。

医療機関に勤務する人の業務負担軽減

リフィル処方箋の利用で患者数が減るため、業務負担が軽減されることが期待されます。

おもち
おもち
業務負担少なくなるのは助かる。患者さんにとっても良いことだし、お互いにとっても良いよね。

新型コロナ感染のリスク軽減

相変わらず新型コロナは流行していますが、病院に行くことはコロナにかかりに行くようなものだという認識はあると思います。

コロナが流行り出した頃は患者さんは病院にほとんどいかなくなりましたよね。

今はそうでもないかもですが…。

リフィル処方箋の利用で病院に行かなくなるので、コロナの感染リスクも軽減されるでしょう。

リフィル処方箋のデメリット

調剤薬局の業務負担が増加

医療機関にとっては業務負担が軽減されますが、調剤薬局に関しては今よりも負担が増加される懸念があります。

リフィル処方箋導入によって、今まで起こらなかったような問題がたくさん出てくるでしょうし、処方箋の管理も大変だろうと思います。

同じ処方箋を繰り返し使うので患者さん自身が処方箋を紛失する可能性があるのも問題になるかなと思います。

医療機関の収入が減る

外来を多く取り扱っているクリニックは特にリフィル処方箋の導入により、来院者がいないため収入が減ってしまう恐れがあります。

そういった状態になるのであればリフィル処方箋を使わない医療機関も多くなりそうです。

患者さんの病状が把握できない

数ヶ月診察していないと患者さんの病状悪化に気づくことができず、最悪のケースも発生してしまうのではという懸念もあります。

患者さんとよく話し合ってリフィル処方箋を導入するか検討した方が良いかもしれないですね。